こんにちは。ワークアウトサイエンスです。
今回レビューするサプリメントは脂肪燃焼系サプリの中ではかなり評判の高い、ファインラボから発売されているファイナルバーンの実際の使用感およびその効果の真相を科学的見地からレビューしたいと思います。
これから減量で体重および体脂肪を本格的に落とそうと考えている人には非常に参考になる内容ですので、最後までお付き合いいただけたらと思います。
コンテンツ
私が脂肪燃焼サプリを摂取することにした理由
私は減量を行うのがあまり好きな方ではないためリーンバルクで脂肪を極力増やさないで済むようにバルクアップをここ1年程度続けていた。
が、ここ最近体脂肪が徐々に増加し始め(恐らく体脂肪は17~20%くらい?)、腹筋も徐々に消失してきたので1週間ほど前にミニ減量(1ヶ月間程度)を決意し、そして開始した。
その際、減量の効率を少しでも高めるため、また少しでも減量期間を短して筋肥大トレーニングにいち早く復帰できるようにするために今回脂肪燃焼サプリ「ファイナルバーン」の力を借りることにした。
➡<参考>リーンバルクで体脂肪を付けずに筋肉を増やす増量方法|カロリー計算方法、PFCバランス等パーフェクトガイド
ファイナルバーン の主成分(15粒中)
調べて分かったのがファイナルバーンには脂肪燃焼効果が研究により実証されている成分が多く含まれていることである。
ファイナルバーンに含まれる主成分は次の通りである。
- カルニチン 1,200mg
- 唐辛子粉末 150mg(カプサイシン 2 mg)
- ガラナ末 450mg(カフェイン 20mg)
- 緑茶抽出物 300mg(カテキン 96mg)
- ガルシニアカンボジア末 600mg
- シトラスオランチウム 100mg
- コエンザイムQ10包接体 250mg
- コレウスフォルスコリ末 40mg
これらの主成分のうち特に脂肪燃焼およびエネルギー消費に効果のある成分を順番に検証しよう。
カルニチン
カルニチンはアミノ酸由来の物質で、血液中に溶け出した脂肪(酸)を燃焼させてエネルギーを生み出す重要な働きを担っているため現在多くの脂肪燃焼系サプリに配合されている。
カルニチンは食事から摂取できるだけでなく体内でも産生されるため、牛肉類を含むバランスの取れた食事を行う限り不足することはまず無いが、減量期などのカロリー制限時には体内のカルニチン量が不足し効率的に脂肪を燃焼することが困難となる場合がある。
➡したがって、減量期のカロリー制限時にはサプリメントでカルニチン不足を補うことが望ましい。
カルニチンを特に多く含む食材(食材100 gあたり)
- 牛肉130 mg
- 豚肉 70 mg
- 鶏肉 30 mg
カルニチンの摂取目安量
カルニチンは体内でも作られるため必要摂取量は定められていないが、減量期など必要に応じて厚生労働省が定める摂取量上限(一日当たり1000 mg)を目安に摂取すると良い。
これらを踏まえてファイナルバーンに含まれるカルニチン量を評価すると以下のようになる。
ここで注意しておくべきポイントがひとつ。
カルニチン摂取による脂肪燃焼効果を得るためには、消費カロリー>摂取カロリーとなる食事管理を行うことが必須となる。
➡つまり、消費カロリー>摂取カロリーという条件が脂肪燃焼を開始するトリガー(きっかけ)となる。
唐辛子粉末 150mg(カプサイシンとして2 mg)
唐辛子粉末に含まれるカプサイシンにはエネルギー消費を高め、脂肪燃焼を促進する効果があることが分かっている。この脂肪燃焼効果は数時間持続する。
カプサイシンにはカフェインのような興奮作用はなく発汗作用と体を熱くする作用がある。
ガラナ末 450mg(カフェイン20mg)
ガラナ末には主としてカフェインとガラニンと呼ばれる成分が含まれている。順番に見ていこう。
まずはカフェインから。
カフェイン
カフェインは、その興奮作用によりトレーニングでの集中力を高めるプレワークアウトサプリにしばしば配合されていることでも良く知られるが、実はカフェインには代謝を上げる効果もあることはあまり広く知られていない。
カフェインの代謝アップ効果
カフェイン摂取600 mgあたり100 kcalのカロリーが余分に消費されることが実証されている。
この100 kcalというのは一見大したカロリー消費には聞こえないが、日々、コーヒー、プレワークアウトサプリ、ファットバーナーで摂取するカフェイン量を考えると無視できないカロリー数となる。
ここでカフェインによる代謝アップ効果がいかに無視できない量であるかを簡単なシミュレーションを使って確認してみよう。
脂肪燃焼シミュレーション
1日あたり300 mgのカフェインを1ヶ月間摂取した場合、カフェインの代謝アップ効果により追加で消費されるカロリーは、
100 kcal×300/600×30日=1500 kcal
となり、このカロリーが体脂肪を燃やすことで消費されたと考えると約200 gの体脂肪が減少することになる(たったカフェインを摂取するだけである)。
続いてガラニン。
ガラニン
ガラニンはつる植物であるガラナに含まれる成分でカフェインと同様の効果があるため摂取によりエネルギー消費を高めて脂肪燃焼を促進する効果が期待できる。
カフェインの摂取目安量
現実的なカフェイン摂取の上限量としては1日あたり400~600 mg程度に留めておくのが無難である。これは一般的なプレワークアウトサプリだと2~4スクープ、ホットコーヒーだと約10杯分に相当する。
これらを踏まえてファイナルバーンに含まれるカフェインおよびカフェインを評価すると以下のようになる。
緑茶抽出成分 300mg(カテキン 96mg)
緑茶に含まれるカテキン(EGCG)には基礎代謝を上昇させる効果があることが分かっている。
また、カフェインと一緒に摂取することでカテキンの効果がさらに5%上昇することも分かっておりカフェインとカテキンを含むファイナルバーンはエネルギー消費を相乗的に高めてくれる効果が期待できる。
さらに緑茶には単なる脂肪燃焼効果だけでなく、生活習慣病予防や筋肥大にも効果を上げることが分かっているため積極的に摂取する習慣をつけたい食材の一つである。
茶カテキンの摂取目安量
カテキンが持つ上記効果を得るには1回につき130~160 mgのカテキン(EGCG)を摂取し(カフェインと一緒に摂取するのが良い)、それを1日最大3回程度繰り返すのが良いとされている。
➡つまり1日あたりのカテキン摂取目安量は400 mg前後となりこの量は緑茶500 ml(ペットボトル1本分)に相当する。
ファイナルバーンに含まれるカテキン量 96mgは、1日の摂取目安量400 mgに比べてやや足りないといったところか。
➡したがって茶カテキンが持つ脂肪燃焼効果をさらに高めたい場合は緑茶を追加して飲むと良い。
ファイナルバーン の摂取方法
アスリート・トレーニング中級者以上
- 1回分摂取量:15カプセル
一般の人
- 1回分摂取量:7~15カプセル
摂取のタイミング
トレーニング日:トレーニング開始1時間前または空腹時
トレーニングオフ日:起床後に摂取
※効果をさらに高めたい場合は起床後とトレーニング開始前の2回摂取
使用感レビュー
飲みやすさ:△
ファイナルバーンのカプセルは、一般的なカプセルと同等サイズあるいはやや大きめサイズで、毎日15粒ものカプセルを摂取する煩わしさ感はどうしても否めない。
また、15カプセルを最初から摂取するのは、唐辛子粉末(カプサイシン)の刺激が強すぎて胃を痛める可能性があるのでまずは7カプセル(またはそれ以下)を食後に摂取してみて問題が無いようであれば空腹時に摂取、そしてカプセル数を徐々に増やしていくと良い。
また、メーカーが推奨するように1度に全てのカプセルを摂取よりは2回に分けて摂取した方が、サプリメントの効果をより長時間持続させられると考えられる。
発汗作用:◎
ファイナルバーンを摂取すると胃の辺りが熱くなる感覚になったが、これは唐辛子粉末(カプサイシン)の効果であると考えられる。
運動前に摂取することで、運動に必要となるエネルギーを脂肪から取り出す手助けをしてくれるので必ず運動前に摂取するのが良い。
ファイナルバーンの主観的&科学的レビュー
ファイナルバーンに含まれる各主成分の含有量を基にしたファイナルバーンの評価は次のようになる。
ファイナルバーンの各成分に対する評価
- カルニチン:◎
- 唐辛子粉末:〇
- ガラナ末:◎
- 緑茶抽出物:△
ファイナルバーン は優秀な脂肪燃焼サプリ
市場に出回っている多くの脂肪燃焼系サプリは、その成分をよく見てみると「一体どの成分が脂肪燃焼に効果あるの?」とか「効果を得るのに含有量が全く足りてないやん」という言葉を思わず口にしてしまうほど残念な商品があふれている。
その中で、ファインラボのファイナルバーンは脂肪燃焼の効果が認められている代表的な成分をほぼ全て配合し、かつその成分量もそれらの効果を得るのに十分な量が含まれていることが分かった(15カプセルを摂取した場合)。
しかし15カプセルは価格換算で約360円にも達するため、やや高いかなというのが率直な私の感想である。
食事管理が最重要
どの脂肪燃焼系サプリにも言えることだが、摂取するだけで体脂肪が減少する魔法のサプリメントなどどこにも無く、消費カロリーが摂取カロリーを上回るようにトレーニング計画および食事管理を徹底して初めてサプリメントが「さらに一歩」の神の手を貸してくれるということを押さえておきたい。
2ヵ月後、ミニ減量の成果をあたらめて報告するので楽しみにしていただけると幸いです。
約2ヵ月半のミニ減量後の成果を報告します。
➡<参考>筋肉量を減らさずに体脂肪だけを減らす減量方法|知っておきたい5つのポイント