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インボディ (InBody)とは
インボディとは、体内に微弱な電流を流すことで得られる電気抵抗値(インピーダンス)を基にして、体重、除脂肪体重、骨格筋量、体脂肪量といった基本的な情報から部位別(右腕・左腕・体幹・右脚・左脚)の筋肉発達レベルを診断することができる高精度体組成計のことである。
肉体改造記録
インボディ測定結果を見る前に、参考程度に私の肉体改造記録(8年)を簡単に紹介しておこう。
2010年5月頃の私(筋トレ開始)
これは、2010年5月頃に筋トレを開始して間もない頃に撮った写真である。当時はトレーニングに関して右も左も分からないまま見よう見まねでトレーニングしていたのを今でも鮮明に覚えている。当時の体重は約63 kg、水泳部に所属していた。
この頃はまだインボディの存在を知らなかったのでこの当時のインボディの測定結果はありません。すみません(泣。
2011年5月頃の私(筋トレ2年目)
トレーニングを開始してからちょうど1年が経過した頃の写真。筋トレ開始から1年間で約5 kg体重が増えた。いわゆるビギナーズラックというやつである。
私の場合、1年間で5 kgの増量なので、この1年間で増えた筋肉量は体重の約8%に相当する。まあまあか。
さらにこの頃から、トレーニング内容や、その日扱ったウエイト重量などの記録をノートに付けるようなった。
2018年5月現在の私(筋トレ8年目)
これは2018年5月に撮った写真である。トレーニングを8年も継続すると筋肉の増加速度は著しく鈍化するのでここからは焦らず、自分の弱点部位をいかに克服していくかに焦点を当てながら焦らずトレーニングを行うようにしている。
体重は84 kgで体脂肪率は12%程度。
来季のINBAのコンテスト時での目標体重が78 kgなのでコンテストまでに後1 kgは筋肉量を何としても増やしたいところ。
私の自己紹介が終わったところで、いよいよインボディ測定結果から得られたデータを順番に見ていくことにしよう。
インボディ測定結果
体成分分析
体水分量:
我々の体は通常、体重の 50~70%が水分で構成されている。
測定結果を見ると私の場合、体重の約64%が水分であることが分かる。
また、筋肉はその大半が水分から形成されているので筋肉量が多い人はそれに応じて「体水分量」も多くなる。
除脂肪体重(Fat Free Mass:FFM):
体重から体脂肪量を差し引いた重量のこと。除脂肪体重は、体水分、タンパク質、ミネラルから構成される。
また、除脂肪体重はLean Body Mass(LBM)とも呼ばれることがあり、このFFMとLBMのそれぞれの定義は微妙に異なるが、両者ともに除脂肪体重として理解しておけば特に大きな問題は無い。
そして、この除脂肪体重(FFM値)を用いると面白いことができる。
実は、このFFM値と自身の身長の値をある簡単な計算式に代入して計算すれば、自分の筋肉の発達レベルを客観的に判断することができるのである。
詳細については以下のページを参照して頂きたい。
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タンパク質(protein):
筋肉細胞を構成する成分である。筋肉はタンパク質と水分から形成されているため、筋肉量が多くなるとこの値も高くなる。
体脂肪量(Body Fat Mass):
全体重のうち、何Kgの脂肪量が含まれているかを示している。
骨格筋・脂肪
この項では自身の体重、骨格筋量、体脂肪量を知ることができる。
また、以下に示すように、体重・骨格筋量・体脂肪量のバランスにより自分の体型を典型的な3パターンのうち、いずれかに分類することができる。
C型:標準体重肥満型
体重は標準範囲内にあるが、骨格筋量が不足し、なおかつ体脂肪量が多く、筋肉と脂肪のバランスが崩れている状態。
トレーニング等により筋肉量を増やし、体脂肪量を減らす必要がある。
このC型は、一般にスキニーファットと呼ばれる体型の人に見られることが多く、スキニーファット体型は適切なアプローチを取ることで短期間のうちに筋肉質体型に改善することができる。
I型:標準体重普通型
体重、筋肉、体脂肪のバランスが取れている状態。
トレーニングにより筋肉量を増やすことで理想の体型に近づくことができる。
D型:標準体重強靭型
骨格筋量が多く、体脂肪量が少ない状態であり、アスリート選手やトレーニングを日常的に行うものはこのD型に属する場合が多い。
筋肉バランス
この項では、各部位の(右腕・左腕・体幹・右脚・左脚)筋肉量(kg)を表示し、それらのバランスが表示されている。
上側の数値バーは各部位の筋肉量(kg)を表示しており、身長から求めた筋肉量の標準値を100%として、各筋肉がどれだけ発達しているかを表している。
例)
右腕の上側の数値バーからは、右腕の筋肉量が4.78 kgであり、身長を基準にした場合の右腕の発達度は約160%であることが読み取れる。
下側の数値バーは、現体重から求めた筋肉量の標準値を100%として、現体重において各部位がどれだけ発達しているかを表している。
例)
左腕の下側の数値バーからは、現体重から見たときの左腕の発達度が154%であることが読み取れる(発達度が100%未満である場合は、現体重において理想とされる筋肉量を有していないことを表す)。
さらに、各部位の下側の数値バーの長さを互いに比較することで、各部位間の筋肉バランスを客観的に判断することができる。
例)
私の場合を例に挙げると、右腕、体幹、右脚のそれぞれの発達度は、下側の数値バーから数値を読み取ると、146.7%、133.4%、116.7%であることが分かる。
これらことから言えるのは、私の体において最も発達している部位は上腕(発達度:146.7%)であり、次いで体幹(133.4%)、そして脚(116.7%)という順番となっている。
つまり、私の弱点部位は発達度が最も低い下半身(脚)であることが分かる(自覚済み)。
よりバランスの取れた体型を目指すには私は脚のトレーニングにもっと重点を置かなければならないことが分かる。
体脂肪量バランス
この項では、右腕、左腕、体幹、右脚、左脚における体脂肪の分布を示している。
(カッコ)内の数字は各部位における体脂肪量を表している。
私の場合、体幹部分(Trunk)に最も多くの体脂肪(5.7 kg)が蓄積していることが見て取れるが、(私の場合)減量時に腹回りの脂肪が最も最後に落ちることを考えると、この結果は納得である。
その他の項目
その他にも、肥満診断(メタボチェック)の項目や、基礎代謝量の推定、フィットネススコア(身体点数)、むくみ診断といった項目もあるので、是非インボディ測定をしてみてはいかがだろうか。
インボディ 測定のまとめ
今回は、インボディ測定結果で注目しておきたい点をいくつかピックアップして解説してみました。
特に筋肉バランスの項目では、腕や脚における左右の筋肉量の差や、上半身・下半身の筋肉バランスを知ることができるので、よりバランスの取れたボディメイクを目指す上で必要となる有益な情報を手に入れることができる。
もちろん、筋肉増加量(骨格筋量)をかなりの精度で調べることができるため、その結果を基にトレーニング内容を見直したり、改良を加えたりすることができるというメリットもある。
定期的に(3~6ヵ月毎に)インボディ測定を受けて、トレーニングにおける目標設定に役立ててみよう!