筋トレで鍛え上げた筋肉をフェイスブックやインスタグラムのSNSにアップしてみんなに見てもらいたい!
そして自撮りしてみたものの、なんだか自分の写真にしっくりこない・・・。
鏡に映る自分は十分マッチョでカッコイイはずなのに、いざ自撮りした写真を見てみると「こんなはずじゃないのに」とガックリ。
鏡の前の自分の姿と写真に写る自分の姿のギャップに落胆した経験はないだろうか。
こんな悩みはちょっとした写真の撮り方のテクニックを押さえておけば簡単に解消する。
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写真の撮り方次第で印象は大きく変わる
たとえ、あなたがどれだけ素晴らしい肉体を持ち合わせていたとしても、写真の撮り方次第でその印象は大きく変わる。
その具体例が上のBEFORE&AFTERの2枚の写真である。
BOFORE写真では腹筋は消え失せ、肩と上腕のカットもなくなり、大胸筋も垂れてしまい全体としてドラム缶のようなメリハリの全くない印象を与えている。
一方AFTER写真では腹筋が姿を現し、肩と上腕のカットもはっきりとし、全体として逆三角形のシャープな印象を与えている。
実は、自撮りする際にちょっとした工夫を加えるだけでBEFORE写真がAFTER写真に劇的に変化するのである。
それでは早速、鍛えた筋肉を格好よく魅せる自撮りのコツを順番に見ていくことにしよう。
筋肉の自撮り のテクニック6つ
その1.筋肉を収縮させる
まず最も重要なのが筋肉を収縮させることである。
筋肉に力を入れずだらっとリラックスした状態で写真を撮るとBEFORE写真のように仕上がり、筋肉にメリハリが出ずシャープな印象を与えられない。
筋肉を収縮させる際はすべての筋肉を収縮させるのではなく、収縮させるべき筋肉とリラックスさせるべき筋肉がある。
収縮させる筋肉は腹筋と広背筋(背中)である。これによりシックスパックが姿を現すと同時に広背筋の逆三角形のラインを協調することができる。
大胸筋は収縮させずに、リラックスさせると良い。
その2.腹筋を収縮させる
「ポイント その1」で紹介したように、格好いい写真を撮るときは、腹筋を極限まで収縮させる必要がある。
まずは、肺の中に入っている空気を全て吐き出すつもりで、息を段階的に吐き出していく。
このとき、ほんの少しだけ前かがみになり、クランチをするようようにして腹筋を腹の中央に収縮させるようにして段階的に息を吐いていく。
フゥーッと息を吐ききったら腹筋の収縮は維持し、その状態から、肺に残っている空気を抜いていく。この作業を極限まで繰り返すことで、驚くほど、腹筋および腹斜筋の凹凸がはっきりと出てくるようになる。
なお、このテクニックは、ボディビルダーが、大会における規定ポーズのひとつであるアブドミナル・サイ(上写真)を行うときにボディビルダーが行うテクニックでもある。
このテクニックの習得には、ある程度の練習が必要となるため、鏡の前で息を吐きながら(そして、僅かに前かがみになり)腹筋を収縮させ、凹凸がキレイに出るように訓練することが重要となる。
また、私の画像からもお分かりいただけるように、ズボンをある程度下げて腹斜筋を強調することで、写真での赤線のようなVラインの効果により、ウエストが引き締まって見える効果を期待することができる。
なお、へそ下に毛が多く生えていると、腹筋の凹凸がキレイに見えない場合があるため、その場合は、ムダ毛処理(こちらで詳しく解説)を行っておくことで、フィジークを際立たせることができる(ボディビルダーがムダ毛を大会前に全身のムダ毛を全て処理するのはこのため)。
また、脚のムダ毛が多いと筋肉の凹凸がキレイに見えないため、適度に処理しておくことで上半身のムダ毛同様にフィジークをより際立たせることができる。
参考まで、私が普段使用しているトリマーを紹介しておきます(パナソニックの男性用ボディトリマー)。
事実、インスタグラムのフォロワーさんを見ていても、ワキ毛やへそ周りのムダ毛を処理している人は非常に多いので、自身のフィジークをさらに良く見せたい場合は、検討してみてはどうだろうか。
その3.カメラに向かって前傾姿勢をとる
上半身をカメラ方向に傾けるように前傾姿勢をとる(ややお辞儀したような姿勢をとる)ことで、遠近法の効果によりウエスト部分が細く見え、そして大胸筋・僧帽筋・三角筋が強調され、逆三角形のシルエットを作り上げることができる。
その4.カメラを肩の高さに設定する
カメラを肩(もしくは目線)の高さに保持し、カメラをやや斜め下に傾けるように固定する。
こうすることにより、大胸筋や肩が強調される一方で腹部が細く見え、逆三角形のシルエットをより強調することができる。
ここで問題となるのが、カメラ(特に、スマートフォン)をちょうどいい高さ(肩の少し上の位置)で、なおかつ、やや斜め下に傾けて保持するのが、極めて難しいという点である。
この時、活躍するのが、ブル・タックと呼ばれる粘着性のあるラバーで、これを使用すれば、スマートフォンをありとあらゆるタイプの壁に一時的に貼り付けて、セルフィーを撮ることができるようになる。
ブル・タックを丸めてうまくスマートフォンを壁などに貼り付ければ、筋肉が最も良く映る高さ&角度でセルフィーを撮ることができるようになるので、筋肉の見栄えを見違えるように向上させることができるようになる。
あるいは、スマホ三脚を使用すれば、スマホ(あるいはデジタルカメラ)を適切な高さ&角度に固定することができるため、いとも簡単に思い通りの写真を撮ることができるようになる。
スマホ三脚を使用してトレーニング中における動画や写真を撮影すれば、インスタグラムにアップすることもできるし、何より自分自身のトレーニングフォームのチェックを行うことができるため、効率的にトレーニングパフォーマンスを向上させていくことができる。
私も、自身のトレーニング動画を撮影し、フォームチェックを恒常的に行うようになってから、フォームを改善することに対するモチベーションが高くなり、それにより怪我を未然に防ぎ、なおかつ、より効率的なトレーニングの実施が可能になったため、スマホ三脚への投資は物理的および精神的な両面において正解だったと確信している。
その5.照明の位置に気を配る
照明の位置は写真写りを大きく左右する重要な要素である。照明はできる限り頭上に位置させるようにすると良い。
さらに可能であれば、やや暗い環境でスポットライトのような指向性の高い光源を頭上から真下に照らすようにすることで筋肉のカットをはっきりと写真に収めることができる。
BEFORE写真は照明の位置に特にこだわらずに撮ったもので、AFTER写真は照明を頭上に位置させて撮ったものである。
ここでさらに細かいポイントがある。
体脂肪率が高めの場合
- 照明を頭の真上に設置してしまうと体脂肪があることがはっきりと写真に写ってしまうので、この場合は照明を真上よりも少し前方に移動させて斜め上から筋肉を照らすようにする。
体脂肪率が低い場合
- 頭の真上から真下に向かって体を照らすように照明の位置を調節するとよい。
その6.筋肉をパンプさせておく
より良い写真を撮るには、写真を撮る前に筋肉をある程度パンプアップさせておくのが良い。
特にパンプアップさせておきたい筋肉が大胸筋と腹筋である。
自重で素早くパンプアップさせたい場合はプッシュアップ(腕立て伏せ)を行い大胸筋をパンプアップさせ、クランチやレッグレイズなどで腹筋をパンプアップさせる。
こうすることで各筋肉がより大きくそして丸みを帯び、メリハリのある印象を与えることができる。
その7.筋肉をテカらせる
油または水を筋肉表面に軽く吹きかけることで肉体をより美しく写真に収めることができる。
写真撮影で良く使われるのがスプレータイプのクッキングオイルだが、油の処理が面倒だと思う場合は、水を入れた霧吹きで筋肉に軽くスプレーするだけで十分な効果を得ることができる。
こうすることでコントラストがより明白になり、筋肉の立体感を写真でうまく表現できるようになる。
筋肉の自撮り テク7つのまとめ
今回は、【筋肉の自撮り の6つのコツ】と題して筋肉写真を上手に撮るための6つの具体的方法を紹介した。
これらの6つのコツを守ればAFTER画像のような写真を撮ることができる。
このBEFORE&AFTER写真は体脂肪率が約15~20%の時に撮ったものなのだが、それでも上記のコツを駆使して写真を撮れば、なかなかの写真を撮ることができる。
フェイスブックやインスタグラムなどのSNSに自身の写真をアップすることはトレーニングのモチベーション維持にも大きく貢献するので、今回紹介した7つのコツを是非取り入れて鍛え上げた筋肉をより良く魅せていただきたい。